環境・SDGs

エジプトのCOP27は警察国家のグリーンウォッシング?

COP27

11月6日からエジプトでCOP27が開催されています。去年グラスゴーで行われたCOP26ではコロナで閉ざされていた国際交流の再開といった形で各国首脳や関係者が集まり、気候変動問題について話し合いました。今年のCOPはエジプトで開催ということもあって、繰り広げられる論点が気候変動にとどまらず、広く政治や人権問題にまで複雑に絡み合っています。

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エコテロリストと眠れるライオン:イギリスの環境活動とトラス首相辞任

Tomato soup

「ひまわり」にトマトスープをぶちまけたラジカルな環境活動家と、経済成長を重視し環境を軽視する英トラス首相の政策に異を唱える「静かな」抗議を対比した記事を書いていたら、首相の辞任発表というニュースが入ってきました。首相が就任わずか45日目で辞任する理由としては、経済政策の失敗ということが主に語られていますが、他にもありそうです。日本ではほとんど報道されていないことですが。

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米カリフォルニアで35年にハイブリッド・ガソリン車禁止

米国カリフォルニア州で、ガソリン車の新車販売を段階的に規制し、2035年には全面禁止するという法案が承認されました。この「ガソリン車」には一般的なハイブリッド車も含まれます。気候変動問題に対する懸念のため脱炭素化は世界中で進みつつあり、自動車業界もこの波からは逃れられないようです。イギリスでも2030年にガソリン・ハイブリッド新車販売禁止という方針にトヨタが工場撤退を示唆したことがニュースになっていました。

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電気・ガス価格高騰のイギリス:3倍値上げで ‘Heat or Eat’

London Bus

イギリスで最近よく話題に上るのが高騰しているエネルギーコスト。夏の終わりが近づくにつれ、秋から暖房に必要となるガスや電気代を心配する声が上がっています。Heat or Eat、暖房を使うのと食べるためのどちらにお金を使うのかを選ばなければならないと心配する家庭もあります。どうしてこんなにエネルギーコストが上がっているのでしょうか。

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有料化でレジ袋利用が97%減ったイギリス

日本でレジ袋が有料化されてから2年経ちましたが、効果はどうなっているんでしょうか?一足先の2015年にスーパーマーケットでの使い捨てレジ袋有料化が導入されたイギリスでは、レジ袋の利用枚数が97%減ったという調査結果が発表されました。イギリス人はレジ袋なしで日々の買い物をどうしてるんでしょうか。

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イギリスの記録的な熱波の要因は気候変動?

Burnt leaf

ギリシャにホリデーに行っている間、留守をしていたイギリスに熱波が到来し、記録的な高温となったことをニュースで知りました。イギリスだけでなくヨーロッパ諸国は軒並み熱波に襲われ、死亡者が出たり山火事が起こったりの被害も。普段は夏でも涼しいヨーロッパでこのような高温となったのは、気候変動が影響しているのでしょうか?

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「Global Pea」ってどういう意味?

Pea

私たちがやっているグローバルリサーチのニックネームは「Global Pea(グローバル・ピー)」。これってどんな意味なのかと聞かれたので、その由来を説明します。それにはイギリスの我が家の庭の話から。

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日本の難民受け入れ:ウクライナ人だけ?

UNHCR

ウクライナから国外に避難した難民が500万人を超えました。ポーランドやルーマニアなど近隣ヨーロッパ諸国を中心に難民の受け入れが進んでいます。日本政府もかなり早い段階でウクライナから避難する人を受け入れると表明しましたが、日本がこれまで他の国からの難民の受け入れに消極的だったことを考えると異例の対応と言えます。これを機会に世界中のすべての難民受け入れへの議論が広がることを期待します。

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食料危機対策としての自給自足「勝利のために耕そう」

Dig for Victory

前回、ロシアのウクライナ侵攻によって食料安全保障について考えなければならないという話をしました。戦時の食糧不足という問題はこれが初めてではなく、第2次世界大戦時にも多くの国で経験したことです。庭好きな人が多いイギリスでは「自宅の庭のバラや芝生を取っ払って畑にし、自給自足しましょう」というキャンペーンが行われました。

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ロシアのウクライナ侵攻によって起こる食糧危機

Ukraine Wheat

ロシアのウクライナ侵攻によって起きるエネルギー問題については既に書きましたが、ロシアとウクライナという2大穀物大国で思いのほか長く続く戦争によって、食糧についても同じような危機が懸念されます。それはこの2国だけの問題、または穀物だけの問題ではなく、世界の食糧事情に大きくかかわってくるのです。

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