まちづくりに携わる
自治体担当者、コンサルタント、
まちづくりに携わる地元民のための、
海外の地方活性化事例から学ぶ、日本の地方創生に活かせる成功例やヒントが満載

資料電子版(全113ページ)

定価29,800円

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内容

日本では「地方消滅」というショッキングな言葉がささやかれるようになり、政府は「まち・ひと・しごと創生本部」を通じ、地方創生政策を推進しようとしています。地方の各地方自治体も待ったなしの過疎化や地方経済衰退に追われ、様々な取り組みをしています。

しかし、少子高齢化や若年層流出による人口減少、雇用問題、地域経済の衰退など地方が抱える課題は目白押し、しかも複雑です。これを読んでいる人の中にもこんな悩みを持つ人がいるのではないでしょうか。

  • 経済基盤がない地方で自治体も弱小、補助金もあてにできず財源がほとんどない
  • 高齢化、少子化で過疎が進み、仕事がないため若者が外に出ていくばかり
  • 因習的な地方で新しいことを始めようとすると反対する地元民が多い
  • コンセンサスを求めようとしても異なる意見が対立して前に進まない
  • 行政が指示するスタイルの手法でいつまでたっても住民に主体性が生まれない
  • 一過性のお祭りやイベントを催してもその後に何も残らない
  • 補助金や財源を投じて事業を起こしても、継続性がない
  • 地方創生コンサルタントに法外なコンサル料を払ったが、ムダ金に終わった
  • 地方創生についていろいろな本を読んだが空疎な論理やきれいごとしかない
  • 他の地域での成功事例の紹介は自慢話に終わっていて、自分の街では応用できないことばかり

この本では、地方のまちづくりに携わる自治体担当者、コンサルタント、地元民のためにすぐに役立つイギリスの事例集を紹介しています。

イギリスは古くから都市計画の歴史を重ねてきた国で、そのための法律や規制の仕組みも整っています。とはいえ、イギリスも首都ロンドンへの一極集中と地方の衰退という、日本と同じような問題を抱え、試行錯誤して取り組んできました。

イギリスの町づくりの特色は政府主導で全国統一した手法が用いられているのではなく、各地域で地方自治体、NGO、民間のパートナーシップを通じて独自の取り組みをしている点です。そのため、それぞれの地域の特色に合った、さまざまな事例があり、日本の地方創生のヒントになる手法が見つかります。

たとえば:

  • それぞれの地方にある特色に着目し活かしていく考え
  • その街ならではの資源を活用し課題解決を考える
  • 地元に密着し、その地でパートナーシップを育てる
  • 地方に眠っていた人や資源を掘り起こし地元コミュニティーやNGOを育て、支援する
  • 地元の有力企業や新規のベンチャー企業を起こすサポートや、他所からの誘致
  • 補助金頼みの公共事業でなく、少ないお金をうまく使い継続できる長期的な仕組みを作る

こんな方におすすめです

  • 地方自治団体の地方創生担当者
  • 地方創生や開発を担当するコンサルタント会社
  • 地方で地元コミュニティーと共に活動するNGO
  • 地方の民間企業や不動産業者
  • 地方の個人地主や住民

目次

1. 失業や犯罪であえぐ貧困地区でコミュニティー中心の再開発:リバプール

  • 失業や犯罪が蔓延する衰退都市の再開発する
  • 失業者増加、貧困、健康、犯罪などの問題をどう解決するか
  • 空き家のまま放置された住宅が集まる地区の再開発
  • トップダウンでなく地元住民を中心としたボトムアップアプローチ
  • 様々な大小規模のプロジェクトや試みを並行して行う
  • 人々が暮らし、働き、訪れたいと思うエリアに

2. 訪問者がぶらぶら歩きを楽しめる街にする:ヨーク

  • 観光名所だけでなく街全体を散策するのに適したところにする試み
  • 老若男女を問わずいろいろな人が徒歩で楽しめる環境を整える
  • 車を遮断した徒歩専用エリアやストリートファーニチャーの整備
  • 公園や広場などアウトドアスペースをを魅力的にする方法
  • 街を囲む城壁や川沿いの散歩道へのアクセスを改善
  • マーケット、ポップアップシアター、エンターテイメントなどのアトラクション

3. 衰退した、かつての観光都市をよみがえらせる:サウスポート

  • 衰退傾向にある海辺の行楽地のリバイバル
  • 季節や天候に左右される訪問客数のバランスを改善する方法
  • 従来の観光ポイントに新しい魅力をプラスする
  • パートナーシップと資金調達のためのBIDの設立と活用法
  • 外から移住者を呼び込める、魅力的な街にするには
  • 計画、実行、検証を重ねて息の長い街づくりを目指す

4. 近くにある大学を意識した街づくり:オームスカーク

  • 少子高齢化しつつある、地方の小さな町が地域経済を活発にする試み
  • 近郊の大学が拡張に合わせて街のサービスや環境を整える方法
  • 立地やアクセスの悪さを克服して利点とする手法
  • 学生や大学で働く教職員の生活の場となるようにサービスを改善する
  • 高等教育機関や働く場が少ない町で若者を引き留めるための政策

5. 地方経済を生かして衰退地方都市から脱却:プレストン

  • 大企業や国際企業の投資に頼る地方都市の問題解決法
  • 地元で使われるお金が大企業を通じて外に出ていくブラックホール化を解消
  • 経営者視点で見直すと地元中小企業を通じて街にお金が残るようになる
  • 公的機関が地元企業から調達・購買をする仕組みを築き上げる具体的な手法
  • 公的入札調達の慣例を覆した手法で先例を作り他地区の手本となる

6. ニッチマーケットを対象にして訪問客や移住者をひきつける:ブラックプール

  • 荒廃化が進んでいたアクセスが悪い行楽地をリバイバルする方法
  • 通常の観光アトラクションでは訪問客を呼び込めない町ならではの試み
  • ニッチマーケットに着目して特化したコミュニティーを惹きつける手法
  • 他にないユニーク・ポイントでターゲットを絞ってマーケティング
  • ロンドンや海外からもわざわざ足を運ぶ客を獲得した成功例

7. 人気マーケットとタウンセンターをつなげる:ベリー

  • 特に特徴も魅力もない町でもすでにあるリソースを磨いてベネフィットを最大化する例
  • 町のユニークポイントであるタウン・マーケットに設備投資をして改善
  • 自治体と地元の小規模民間業者が協力してパートナーシップを育てる
  • 訪問客のアクセスやユーザーエクスペリエンスを改善する方法
  • 街中の訪問ポイントをつなぎ、訪問者が徒歩でスムーズに移動できるような環境づくり

8. 移民の集まるコミュニティーで複数の拠点づくり:マンチェスター

  • それぞれのエリアの特色を生かしたコミュニティーづくりの手法
  • 大きな都市の中や近郊に点在する移民のハブ(拠点)を支援
  • 自然に出来上がった移民街を地元民と自治体が協力して整え改善する
  • チャイニーズ街やカレー・マイルなど、それぞれの特徴を生かしてユニークな地区をかたちづくる
  • 各地区の特徴を生かしたマーケティングを行い、異なる層も訪問するエリアに

限定特典

『地方創生:イギリスに見る地域活性化最新事例』からより効果的に学ぶための特典もご用意しました。

最新情報をお届けするため、期間限定とさせていただきます。どうぞ、この機会にご利用ください。

ケーススタディタウン画像集

『地方創生:イギリスに見る地域活性化最新事例』でケーススタディとして取り上げたイギリスの8つの街の写真をコレクションしたものです。

ケーススタディの事例と共に見ていただくと街の様子がよくわかり、より理解が深まるはず。言葉を尽くしても表せない街の表情や具体的な事例を目で見ることのできる資料です。

写真はすべて当社が撮影したオリジナル画像です。100枚以上の写真素材を著作権フリーで提供しますので、ご自由にお使いいただくこともできます。
(※著作者人格権的に問題のある利用方法やデータ転売行為はのぞく)

ケーススタディタウン動画

『地方創生:イギリスに見る地域活性化最新事例』でケーススタディとして取り上げたイギリスのいくつかの街の様子を動画で紹介するものです。

遠く離れたイギリスの街の様子を日本で想像するのは難しいかもしれません。この動画を画像集と合わせてごらんいただくと、ケーススタディの街の様子を目で確かめることができます。

イギリスの都市計画

イギリスの都市計画制度は世界でも他に類を見ないユニークな制度で、他国の人にはわかりづらい面があります。

地方活性化を行う上で都市計画が果たす役割は大きく、その制度を知らないとイギリスの様々な街で行われている取り組みの方法や法律・規制の枠組みなどが理解できにくいもの。

日本とは法律や制度が異なるイギリスの都市計画制度について、初心者でもわかりやすいようにまとめた情報です。

イギリスの地方自治

イギリスの地方自治制度は日本と似ている点もありますが、異なる点もたくさんあります。

イギリスでは国内でもところによって地方自治体の形態や構造が異なったり、制度が変わり続けているため、正確な最新情報を得ることが難しいと言った面もあります。

そのため地方創生に必要となる基礎知識として、イギリスの地方自治の制度や法律、中央政府との関係や予算など、気になるポイントをまとめました。

キーパーソン・インタビュー

ケーススタディで取り上げた街で地方活性化の試みに実際に携わっている人々をインタビューした時の話をまとめました。

成功や失敗に基づいたリアルな経験を当事者の口から聞くことによって、机上の情報では得られない臨床感ある学びがあります。

日本で地方活性化に携わる人たちにとって、遠いイギリスで同じような問題に悩み、それを解決するために試行錯誤している人たちの話は参考になるだけでなく、共感を呼び力づけられるものになるでしょう。

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ブック・レビュー

Profile

「ただの政策や方法論だけでなく、ケーススタディとして具体的な実例がたくさん詰まった本だったのでとても参考になりました。お金がない弱小地方自治体の職員に読んでもらいたい内容です。大きな予算がある大規模プロジェクトではなく身の丈に合った地道な取り組み例が特に参考になります。当方が働いている自治体でも実際に使えそうな手法がいくつかあったので、早速導入を検討してみたいと思います。」K.I

Profile

「読み始める前は日本とイギリスでは状況が違うのでないかと多少懐疑的だったが、衰退していく地方の街で共通する問題はどこでも同じだということがわかった。その上で、それをどう解決していくかの着眼点の中には日本では思いもつかなかったところがあって、とても新鮮だった。困難な状況にある現場で素人や自治体職員がそれぞれの街で直面している問題の原因を究明しどうするべきかを模索しながら解決していく様子に共感した。日本ではできないと思うのではなく、どうやったらそれを取り入れられるか考えてみたい。」N.T

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「海外で私たちと同じようなことをしてきた街の具体的な事例を知れたのでとても勉強になった。日本ではまだこの分野での取り組みが少ないので、どのようにしたら成果に結びつくのかを実例で知れたのがよかったです。自分では考えたこともなかった手法があったので私たちの街でも導入できるかどうか検討してみたいです。」S.O

Profile
「地方で日々問題に直面して八方ふさがりになるような思いもしていて、日本での他の地域での実例なども読んでみたがなかなか新鮮なアイディアに出会えなかった。同じような問題に直面していても、外国の解決策は日本とちがうアプローチなので目からうろこが落ちるようなアイディアがあったし、世界の反対側で奮闘している田舎の人々の様子がリアルにわかって勇気がわいた。一番印象に残ったのは、ただ他を真似るのではなく、自分の街の特色は何なのかを理解してそれを生かしていくという姿勢だ。」T.K

Profile

「自分が手掛ける町に特効薬的な解決策があるわけではないと思うので様々な実例を知りたいと思って手にした本のうちの一つです。日本のものとは一味違った事例が豊富なのでとても興味深く読みました。成功だけでなく失敗例まで書かれている点が正直でもあるし、転ばぬ先の杖としての教訓にもなります。あとは、このような取り組みを日本にいる我々の状況でどのように生かしていくかが今後の課題です。」S.H

Profile

「イギリスの豊富な事例がとても参考になった。ただ、このような手法を日本に導入するためにはどうしたらいいのかという点が気になる。たとえばイギリスの地方自治体職員には都市計画の専門家がいて地域のマスタープランから手掛けているので、長期的な視点で地域に密着した取り組みができるようだが、日本の小規模な自治体ではそれが難しいだろう。その辺りまで詳しく掘り下げてもらえたらより役に立つと思うのだが、そこまで期待するのはないものねだりというものだろうか?」J

Profile

「以前イギリスに旅行した時、ロンドンだけでなく辺境といってもいい地方の小さな町まで、落ち着いた景観が広がっていて関心したのを覚えています。リバプールの章を読むと地域経済の衰退で暴動まで起こった地区を地元の人がよみがえらせたということがわかり、美しい外観の陰には地道な努力があったのだと納得しました。少子高齢化で人口が縮小していくばかりの地方都市でただ衰退していくのを黙って眺めているだけでなく、地元民が立ち上がって地方創生に取り組んでいくことが大切だと教わりました。ケーススタディーに取り上げられているのが有名な観光都市だけでなく、その辺にあるような普通の街であることも私には身近に感じられてよかったです。知らないところが多いので、今度イギリス旅行に行くときに機会があったら是非訪れてみたいと思いました。」C.S

著者紹介

Global Research Institute 代表:鍋島紀美代

グローバルリサーチは都市計画・地域活性化を専門とするコンサルタント。
現在、イギリス/日本/ヨーロッパ諸国で活動中。

英国王立都市計画協会会員(MRTPI Member of Royal Town Planning Institute)
英国マンチェスター大学都市計画科卒業 University of Manchester (BA Hons)
同大学都市計画科修士課程修了 Master of Town Planning (MTP)
都市計画家として16年間イギリス地方自治体で勤務
現在はコンサルタント、リサーチ、著述活動

<主な実績>

  • ミレニアム・アーバン・フォーレスト・プロジェクト アシスタントマネージャー
  • イギリス地方自治体で地区再開発プロジェクトマネージャー(英政府地方開発公社/欧州連合/市予算の資金調達、プロジェクト開発、入札管理及び契約、実行管理全般、予算管理、実行委員会運営、NGO及び民間との交渉や連携)
  • イギリス地方都市衰退地域における再開発プロジェクト(英政府地方開発公社/欧州連合/市予算の資金調達、プロジェクト開発、用地購入と管理全般、予算管理)
  • イギリス地方自治体による都市計画許可決定時や不動産売買においてアーバーデザイン、都市景観整備、ブランディングについてのアドバイス
  • イギリス地方小規模市街地における都市景観整備、アーバンデザインについて地方自治体、NGO、民間企業や個人にアドバイスなどの提言活動
  • イギリス地方小規模市街地の店舗デザインガイド作成と店舗改善奨励金プログラム開発、実施
  • 日本の政府関連機関のためのイギリスでの事例リサーチ(政府民間機関の地方移転に関して)
  • イギリスの地方創生事例を視察する日本からの海外視察団ガイド
  • 日本のコンサルタントに依頼されヨーロッパの地方創生事例をリサーチ、報告書提出
  • 日本の地方におけるインバウンド観光のためのサイクリング事業
  • 外国人による日本でのサイクリング需要を促進するためのアドバイス・サービス提供

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