イギリス政権交代:労働党政府の環境・エネルギー政策

2024年7月4日に行われたイギリスの総選挙で、野党労働党が与党保守党をやぶって14年ぶりの政権交代となりました。今年は世界的に大きな選挙が相次ぐ年でもあり、欧米諸国では脱炭素に背を向けるポピュリズム的な右派の台頭が懸念されています。そんな背景でイギリス新政府の環境・エネルギー政策はどうなるのでしょうか。

続きを読む

持続可能なガーデニングに向かうイギリス

今年もイギリスの最大ガーデニングイベントと言われるRHSチェルシーフラワーショーに行き、相変わらずの英国の園芸文化に触れるとともに、今ならではの新しい潮流をも感じました。ガーデニング熱が盛んなイギリスですが、昨今はより自然環境を重視する方向に向かっています。

続きを読む

イギリスのフットパスと歩く権利:Public Right of Way

Public Footpath to Field

イギリスのあちこちどこに行っても見る「Public Footpath」の標識と、そこから広がる散歩道のネットワーク。これを見るたびにイギリス人の国民的趣味と言ってもいいウォーキングを楽しむためのアクセス権への静かな情熱を感じます。この「歩く権利」はどのように守られてきたのでしょうか。

続きを読む

パーミアブルな町をひたすら歩く

footpath

イングランドの真ん中、ノッティンガムシャーにある小さな田舎町に引っ越してから、毎日よく歩きます。「パーミアブル」な町の作りがウォーカブルなので、ついついふらふらのんびりとあちこちに足を延ばしてしまうのです。

続きを読む

イギリスの引っ越し:Southport から Southwell へ

Southwell

イギリスで16年ぶりに引っ越しをしました。長年住み続けた家を売って、とりあえずの借り家に入居。新居でのインターネット接続まで仕事や緊急の連絡に支障が出てしまい、迷惑をかけてしまった人もいて、この場を借りてお詫びします。

続きを読む

長崎:コンパクトな坂の町に残る商店街と公共交通

一時帰国中、去年も今年も長崎を訪問しました。県庁所在地であり、かなり大きな地方都市でありながら、古くから地元にある商店街が郊外型ショッピングセンターなどにとって代わられず、今でも健在な街。バスや路面電車もよく使われている様子。実際に街を歩いてみると、その理由がわかります。

続きを読む

アイスランドで女性によるストライキ再び

Herbert Behrens / Anefo, CC0, via Wikimedia Commons

男女平等世界1と言われているアイスランドで今年10月24日に男女の賃金平等などを訴えるストライキが行なわれました。ヤコブスドッティル首相を含む多くの女性が、仕事だけでなく家事育児も休み集会に参加。実は10月24日は半世紀近い前の1975年にアイスランド女性の9割が参加した、最初の「女性の休日」ストライキが行なわれた日なのです。

続きを読む

ガーデニングのすすめ:週に10分で死亡リスクが18%減?

Gardening

世界各地からはらはらするニュースが毎日のように入ってくる中、正気を保つのが難しくなる時もあります。そんな時はPCもスマホもしまって、外に出るのが一番。空を見上げ、体を動かして外の空気を吸ったり、花や葉などの自然に触れることで心身の健康が保たれている気がします。

続きを読む

イギリス野党「抗議するか政権を取るか」

Starmer

先週、英国野党第一党の労働党大会でスターマー党首がスピーチを始めようとした時、壇上に活動家が乱入する騒ぎがありました。その後にスターマー党首が言った言葉は ’Protest or power?’「抗議をするか、政権を取るか?我々労働党は抗議をするのではなく、政権を取るために変わるのだ」。2010年に保守党に政権を取られてから、万年野党では国を変えることはできないと軌道修正した労働党は、2024年1月までには政権を奪回すると見られています。

続きを読む

15分シティ陰謀論がイギリスに波紋を呼ぶ

パリで始まった「15分シティ」のアイディアがイギリスで物議をかもしています。というのも、車の代わりにグリーンな移動方法で職住近接のまちをつくろうという考えが陰謀論に乗っ取られて、保守党政府により政治的に利用されているようなのです。一昔前のBrexit陰謀論を思い出すし、あの頃のように国を分断する論点になりそうな気配もあって心配。

続きを読む