日本の地方自治体公務員のキャリアの在り方や少子化について書いたところ、「イギリスでは実際のところどういう風になっているのか?」という質問があったので、それについて私自身の例をお話しします。少し古い話になりますが、新卒からのキャリアスタート、自治体間での転職、出産育児休暇取得からフレキシブルワーク制度を利用しての職場復帰までの体験談となります。
イギリス
食料危機対策としての自給自足「勝利のために耕そう」
前回、ロシアのウクライナ侵攻によって食料安全保障について考えなければならないという話をしました。戦時の食糧不足という問題はこれが初めてではなく、第2次世界大戦時にも多くの国で経験したことです。庭好きな人が多いイギリスでは「自宅の庭のバラや芝生を取っ払って畑にし、自給自足しましょう」というキャンペーンが行われました。
英ジョンソン首相辞任したら環境政策はどうなる?
イギリスではジョンソン首相の辞任を求める声が高まっています。去年コロナ規制中に首相官邸で飲み会が行われたことが「パーティーゲイト」スキャンダルとして問題になっているのです。とはいえ、彼が辞任するとなると心配になるのはイギリスの環境政策のゆくえです。
チャーチル「建築が私たちを形作る」英国国会と民主主義
「我々は建物を形作り、その後、建物が我々を形作る」と言ったのは、英国の政治家ウィンストン・チャーチル。彼が建築に興味を持っていたとは意外かもしれませんが、これは国会議事堂の建築についての言葉で、ひいては民主主義についての考察でもあるのです。最近この言葉を思い出させる出来事がイギリス国会で起こりました。
環境と地方のために:イギリス2021年度予算
イギリスで3月3日にスナク財務相が2021年度の予算案を発表しました。毎年この時期になると、財務相が国会で予算演説をするのですが、今年はコロナ対策の支援金がどうなるのか、そのための資金はどこから出るのかということで特に国民の関心が高かったと言えます。
イギリス社会の分断:「どこでも族」と「ここだけ族」
‘The Road to Somewhere’「どこかへの道」という日本語未訳の本があります。2016年にイギリスのジャーナリスト・作家であるデイヴィッド・グッドハート(David Goodhart)が出版したものです。イギリスEU離脱国民投票で多くの予想に反してBrexit派が勝利した後に出た本で、Brexit派勝利の理由は何かと探っていた人たちの間で話題にもなりました。
イギリス「緑の産業革命 Green Industrial Revolution」と日本の取り組み
イギリスでは気候変動問題に関する政府の取り組みについて意欲的な発表が相次いでいます。日本でも菅新政権になってから環境問題に対して積極的に取り組む姿勢が出てきて、国際的にも評価されています。ガソリン車禁止についての目標も定まりつつある両国の、脱炭素化社会に向けての取り組みについてみていきます。
イギリスのロックダウンNo.2の様子とこれからの展望
私の住むイングランドでは11月5日からコロナによるロックダウンNo.2に突入して1週間がたちました。12月2日までの4週間、原則として「ステイホーム」の毎日が続くのは、春のロックダウンに次いで2度目。その時とはかなり異なるイギリスのロックダウンNo.2の様子を報告します。
子供の貧困をなくすために:イギリスの学校給食
先進国のはずであるイギリスや日本でも、食べるのにも困るほどの貧困家庭は存在し、お腹を空かせたまま眠りにつく子供たちもいます。イギリスでそのような子供たちを助けるためにサッカー選手のマーカス・ラッシュフォードが尽力していて、その取り組みの輪がイギリス中に広まりつつあります。
イギリスの北と日本の地方:炭鉱のカナリアにされないために
イギリスでは新型コロナウィルスの第2波が到来し、政府はその感染拡大を抑えるための政策を導入しました。春に実施されたような全国的なロックダウンは行わず、感染状況に応じて地域別に異なる対応策が発表されましたが、それについて北部の地方では「中央目線で地方を差別するやり方だ」と批判が出ています。
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