イギリス

ママチャリ文化とロードバイク文化:日本とイギリスを比べると

Raleigh Poster 1922

先日イギリスの街で白髪の高齢女性が「ずっと昔からこんな感じで乗ってるの」と言わんばかりに、ラレーのヴィンテージっぽい自転車にスカート、頭にスカーフを巻いて乗っているのを目撃し、つい見とれてしまいました。こういう光景って日本ではよく見るのにイギリスではほとんど出くわさないからです。どうしてなのでしょうか。

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アフターコロナのイギリス社会:3人の英首相スピーチ(ジョンソン、サッチャー、チャーチル)

Boris Johnson

イギリスではジョンソン首相が新型コロナウイルスに感染しましたが、隔離中にビデオで国民に送ったメッセージで彼が語った’There really is such a thing as society.’ という言葉が印象的でした。これはかつて「鉄の女」と言われた前サッチャー首相が言った言葉のもじりなのですが、ご存じない人もいるかもしれないので説明します。

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Development Plan (開発計画)はイギリス都市計画の骨幹

Development Plan

イギリスの都市計画制度の骨幹となっているものが各地方自治体によって制定されるDevelopment Planディヴィロプメント・プラン(開発計画)です。これは各地方自治体が正規の手続きを踏まえて制定することを義務付けられており、その地域の都市開発のかなめとなっています。

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地域活性化の取り組み:海外の事例(マンチェスター)

Manchester Chinese Arch

マンチェスターは移民が多い街で、市内に様々な移民地区があります。マンチェスターでは移民や移民地区を遮断するのではなくそれぞれの移民街の特徴を生かしつつ、部外者も歓迎される雰囲気づくりを作り出すのに成功しています。そのためにどういう取り組みをしているのかをご紹介します。

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観光による地域活性化:ニッチ市場アイディアの海外成功例(イギリス・ブラックプール)

イギリスでかつて人気を博したビーチリゾートの数々は今では衰退の一途をたどっているところがほとんどです。そんな街の一つであるブラックプールでは一般観光客の中からニッチなマーケットに的を絞って訪問客を呼び込んできました。そのユニークな取り組み例を紹介します。

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イギリスにおける産業・雇用地方分散の試み:戦後から1980年代まで

Clock Face Colliery

イギリスにはロンドンという大都市があり、経済や産業活動の中心となっていますが、何もかもがロンドンに集中しているわけではありません。ロンドンは国際都市として国際的な金融や貿易の中心としての役割を持ちますが、そうでない企業や組織は地方にも多く存在しています。それは、自然にそうなったのではなく、イギリス政府がそうなるべく法律や制度を整えてきた結果なのです。

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イギリスのグリーン・ベルト Green Beltは都市計画の手法

Green

イギリスにおけるグリーン・ベルトは都市計画の手法の一つで、都市の無秩序な拡張(アーバン・スプロール)を阻止する目的で指定された地域です。グリーン・ベルトは1930年代にロンドンに導入され、その後マンチェスター、バーミンガムなど15か所が指定されており、イングランド全土の13%を占めています。

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