9月になり2週目の5日間、ロンドン地下鉄の職員がストライキを行い、通勤が困難になった多くのロンドナーが自家用車やバスではなく自転車で通勤する姿が目立ちました。涼しく青空のサイクリング日和だったこともあり、自転車道は多くのサイクリストで賑わいました。
イギリス都市計画
ロイヤルミントに計画される中国「スーパー大使館」
夏の終わりのロンドン。まだ観光客が多く訪れるロンドン塔のすぐそばに、かつて王立造幣局があった「ロイヤルミント・コート」があります。ここに中国政府が「ヨーロッパ最大級の大使館」を建設する計画が進められています。以前にもこの件について書きましたが、2年が経った今も計画は停滞したまま。現地を訪れても、高い塀と鉄格子のフェンスの向こうに、古い建物がわずかにのぞくのみでした。
映画と噴水と知らない誰か―ロンドンの公共空間
夏休みになると、子どものいる親にとって毎日どう過ごすかは日本でもイギリスでも大きな課題です。ロンドンでは夏の間、公園や広場、ミュージアムなどがにぎわい、噴水広場やプレイエリアには子どもたちの笑い声があふれます。スポーツやエンターテインメントのイベントも数多く開催され、その多くが無料で誰にでも開かれているのが特徴です。富裕層は海外旅行に出かける一方、どこにも行けない家族もお金をかけずに街の公共空間を楽しんでいる光景をよく見かけます。
ロンドンの景観を守る「こだわり」の都市計画
少し涼しくなり、さわやかなイギリスの夏。週末に家族でロンドン郊外のリッチモンド・パークへ出かけました。
古都ヨークのティールーム看板撤去命令
イギリス古都ヨークの歴史建造物であるティールームの壁に描かれたティーポットと文字のサインが都市計画許可を拒否され、撤去を命ぜられました。あなたはこのサインについてどう思いますか?
イギリス新政権労働党の都市計画政策
2024年7月4日イギリス総選挙後の政権交代を受けて、前記事では労働党新政府の環境・エネルギー政策について述べましたが、今回は都市計画や住宅政策について紹介します。選挙前の公約で約束されていた方針が少しずつ明らかになってきていますが、その目玉はイギリスの住宅不足に対応するために150万戸の住宅を新築するための方策です。
イギリスのフットパスと歩く権利:Public Right of Way
イギリスのあちこちどこに行っても見る「Public Footpath」の標識と、そこから広がる散歩道のネットワーク。これを見るたびにイギリス人の国民的趣味と言ってもいいウォーキングを楽しむためのアクセス権への静かな情熱を感じます。この「歩く権利」はどのように守られてきたのでしょうか。
パーミアブルな町をひたすら歩く
イングランドの真ん中、ノッティンガムシャーにある小さな田舎町に引っ越してから、毎日よく歩きます。「パーミアブル」な町の作りがウォーカブルなので、ついついふらふらのんびりとあちこちに足を延ばしてしまうのです。
イギリス野党「抗議するか政権を取るか」
先週、英国野党第一党の労働党大会でスターマー党首がスピーチを始めようとした時、壇上に活動家が乱入する騒ぎがありました。その後にスターマー党首が言った言葉は ’Protest or power?’「抗議をするか、政権を取るか?我々労働党は抗議をするのではなく、政権を取るために変わるのだ」。2010年に保守党に政権を取られてから、万年野党では国を変えることはできないと軌道修正した労働党は、2024年1月までには政権を奪回すると見られています。
15分シティ陰謀論がイギリスに波紋を呼ぶ
パリで始まった「15分シティ」のアイディアがイギリスで物議をかもしています。というのも、車の代わりにグリーンな移動方法で職住近接のまちをつくろうという考えが陰謀論に乗っ取られて、保守党政府により政治的に利用されているようなのです。一昔前のBrexit陰謀論を思い出すし、あの頃のように国を分断する論点になりそうな気配もあって心配。
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