イギリス都市計画

古都ヨークのティールーム看板撤去命令

イギリス古都ヨークの歴史建造物であるティールームの壁に描かれたティーポットと文字のサインが都市計画許可を拒否され、撤去を命ぜられました。あなたはこのサインについてどう思いますか?

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イギリス新政権労働党の都市計画政策

2024年7月4日イギリス総選挙後の政権交代を受けて、前記事では労働党新政府の環境・エネルギー政策について述べましたが、今回は都市計画や住宅政策について紹介します。選挙前の公約で約束されていた方針が少しずつ明らかになってきていますが、その目玉はイギリスの住宅不足に対応するために150万戸の住宅を新築するための方策です。

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イギリスのフットパスと歩く権利:Public Right of Way

Public Footpath to Field

イギリスのあちこちどこに行っても見る「Public Footpath」の標識と、そこから広がる散歩道のネットワーク。これを見るたびにイギリス人の国民的趣味と言ってもいいウォーキングを楽しむためのアクセス権への静かな情熱を感じます。この「歩く権利」はどのように守られてきたのでしょうか。

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パーミアブルな町をひたすら歩く

footpath

イングランドの真ん中、ノッティンガムシャーにある小さな田舎町に引っ越してから、毎日よく歩きます。「パーミアブル」な町の作りがウォーカブルなので、ついついふらふらのんびりとあちこちに足を延ばしてしまうのです。

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イギリス野党「抗議するか政権を取るか」

Starmer

先週、英国野党第一党の労働党大会でスターマー党首がスピーチを始めようとした時、壇上に活動家が乱入する騒ぎがありました。その後にスターマー党首が言った言葉は ’Protest or power?’「抗議をするか、政権を取るか?我々労働党は抗議をするのではなく、政権を取るために変わるのだ」。2010年に保守党に政権を取られてから、万年野党では国を変えることはできないと軌道修正した労働党は、2024年1月までには政権を奪回すると見られています。

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15分シティ陰謀論がイギリスに波紋を呼ぶ

パリで始まった「15分シティ」のアイディアがイギリスで物議をかもしています。というのも、車の代わりにグリーンな移動方法で職住近接のまちをつくろうという考えが陰謀論に乗っ取られて、保守党政府により政治的に利用されているようなのです。一昔前のBrexit陰謀論を思い出すし、あの頃のように国を分断する論点になりそうな気配もあって心配。

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家や住むところの選び方:その理由は?

買うにしても借りるにしても、自分が暮らそうと思う住まいをどこにするか、あなたはどうやって決めますか?値段(家賃)、家の広さや間取り、交通の便利さなどいろいろあると思います。東京で家を探すにあたって「地盤の固いところ」を理由にしたという人の話を聞いて、わたしの時はどうだったかなと思い出しました。そして、イギリスではどうやって家探しをしてきたのか、イギリス人一般はどうしているのかを書いてみます。

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ロンドンの中国大使館が都市計画不許可で政治問題に

Royal Mint

ロンドン塔の隣に中国が大使館を移転する計画があるのですが、この地域の自治体がその都市計画申請を不許可としてしまいました。中国側は不満をあらわにし、英中2国間の国際政治問題にまで発展しそうです。イギリスの都市計画制度は少し複雑なので、その仕組みとともにその経緯とこれからどうなるのかを解説します。

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イギリスでは電車に自転車を持ち込めるか?

Bike on Train

最近久しぶりに電車に乗ってリヴァプール経由でチェスターに行ってきました。それで気が付いたのは電車に自転車を持ち込む人がかなりいることと、自転車利用者のための施設が増えてきていることです。自転車と公共交通機関が併用できると、自家用車を持たなくても移動が自由になりそう。

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ロンドンの自動車規制:ULEZ(超低排出ゾーン)は選挙にも影響

ロンドン中心部の交通渋滞を緩和するために渋滞税が導入されてから20年。2030年までにネットゼロを目標に掲げるロンドンでは、さらに「ULEZ」という交通規制が設けられましたが、今年このエリアが拡大されることになり、賛否両論。国会議員選挙の結果を決定づける争点ともなった規制とはどのようなものなのでしょうか。

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