環境・SDGs

気候変動報道の構造を考える:なぜ日本のメディアでは「慎重論」が引用されやすいのか

前回の記事「気候危機と政治的誠実さ」を読んだ方から、こんな感想をいただきました。「英紙ガーディアンのような論調は、日本のメインメディアではあまり見かけません。なぜなんでしょうか?」というものです。確かに、気候危機を政治の誠実さや責任の問題として正面から問い、適応策や国際的不平等、人権にまで踏み込む報道は、日本では多くありません。今回はこの疑問を手がかりに、英ガーディアン紙と日本のメディアを比べながら、その背景にある構造を考えてみたいと思います。

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気候危機に「正直」であるということ:The Guardian社説が突きつける政治の責任

近年、世界各地で猛暑、洪水、山火事、巨大台風といった極端な気象が相次いでいます。もはや「異常」ではなく、「新しい日常」になりつつあると感じている方も多いのではないでしょうか。こうした現実を背景に、英紙『ガーディアン』(The Guardian)は2025年末、「気候危機への適応には、極端な気象についての政治的誠実さが求められる」という社説を掲載しました。

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ロンドン32℃ それでも涼しかった散歩の秘密

普段は夏でも涼しいイギリスですが、今週のロンドンは様子が違います。30℃を超える日が続き、今日の予報は最高32℃。エアコンのない家が多く、暑さに慣れていないロンドンの人々にとっては、少し過酷な日々です。

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イギリス政権交代:労働党政府の環境・エネルギー政策

2024年7月4日に行われたイギリスの総選挙で、野党労働党が与党保守党をやぶって14年ぶりの政権交代となりました。今年は世界的に大きな選挙が相次ぐ年でもあり、欧米諸国では脱炭素に背を向けるポピュリズム的な右派の台頭が懸念されています。そんな背景でイギリス新政府の環境・エネルギー政策はどうなるのでしょうか。

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持続可能なガーデニングに向かうイギリス

今年もイギリスの最大ガーデニングイベントと言われるRHSチェルシーフラワーショーに行き、相変わらずの英国の園芸文化に触れるとともに、今ならではの新しい潮流をも感じました。ガーデニング熱が盛んなイギリスですが、昨今はより自然環境を重視する方向に向かっています。

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ガーデニングのすすめ:週に10分で死亡リスクが18%減?

Gardening

世界各地からはらはらするニュースが毎日のように入ってくる中、正気を保つのが難しくなる時もあります。そんな時はPCもスマホもしまって、外に出るのが一番。空を見上げ、体を動かして外の空気を吸ったり、花や葉などの自然に触れることで心身の健康が保たれている気がします。

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アーバンヒートアイランドを涼しくするには

Trees

7月半ばの今週、南欧を中心にヨーロッパでは40℃を超える高温が続くと警告が出ています。また、最近日本の人と話すと第一声が「暑くて大変です」ということで、今年も暑い夏になりそう。気候変動による影響もあり、アーバンヒートアイランド現象は都市部でますます深刻化している問題です。対策として行われている手法にはどんなものがあるのでしょうか。

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イギリスのパークランと村上春樹の神宮外苑ラン

土曜日に朝の散歩に行くと、公園などでたくさんの人が走っているのに出会います。そういえば先日、村上春樹がいつもランニングしていた神宮外苑が変わってしまうことについての感想を語っていました。思えば、東京には新鮮な空気に包まれて走ることができる広い公共空間が少ないことに改めて思いをはせました。

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イギリスで忌み嫌われるジャパニーズ・ノットウィード

Japanese knotweed

イギリスでは「ジャパニーズ・ノットウィード(イタドリ)」という雑草が各地で繁殖して問題になっています。この雑草専門の駆除業者ができ、法律でも名指しで繁殖が違法とされ、被害額が年間270億円と言われるほど。日本ではそれほど問題になっていない植物がどうしてイギリスではこれほど目の敵にされているのでしょうか。

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ジャニーズだけ?国連人権作業部会の訪日報告

先日、ジャニーズの性加害問題を国連が調べに来ると聞いて意外に思いましたが、国連加盟国の「ビジネスと人権」を調査するための作業部会が訪日し、その一環としてこの件も扱われたということがわかりました。この作業部会の記者会見では、日本社会の人権問題について広範にわたって重要な指摘がされていたのに、日本メディアの記者はジャニーズ問題にしか関心がないようです。日本の人権意識の低さはメディアの報道の在り方にも問題があるように感じました。

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