2024年7月4日に行われたイギリスの総選挙で、野党労働党が与党保守党をやぶって14年ぶりの政権交代となりました。今年は世界的に大きな選挙が相次ぐ年でもあり、欧米諸国では脱炭素に背を向けるポピュリズム的な右派の台頭が懸念されています。そんな背景でイギリス新政府の環境・エネルギー政策はどうなるのでしょうか。
環境・SDGs
持続可能なガーデニングに向かうイギリス
今年もイギリスの最大ガーデニングイベントと言われるRHSチェルシーフラワーショーに行き、相変わらずの英国の園芸文化に触れるとともに、今ならではの新しい潮流をも感じました。ガーデニング熱が盛んなイギリスですが、昨今はより自然環境を重視する方向に向かっています。
ガーデニングのすすめ:週に10分で死亡リスクが18%減?
世界各地からはらはらするニュースが毎日のように入ってくる中、正気を保つのが難しくなる時もあります。そんな時はPCもスマホもしまって、外に出るのが一番。空を見上げ、体を動かして外の空気を吸ったり、花や葉などの自然に触れることで心身の健康が保たれている気がします。
アーバンヒートアイランドを涼しくするには
7月半ばの今週、南欧を中心にヨーロッパでは40℃を超える高温が続くと警告が出ています。また、最近日本の人と話すと第一声が「暑くて大変です」ということで、今年も暑い夏になりそう。気候変動による影響もあり、アーバンヒートアイランド現象は都市部でますます深刻化している問題です。対策として行われている手法にはどんなものがあるのでしょうか。
イギリスのパークランと村上春樹の神宮外苑ラン
土曜日に朝の散歩に行くと、公園などでたくさんの人が走っているのに出会います。そういえば先日、村上春樹がいつもランニングしていた神宮外苑が変わってしまうことについての感想を語っていました。思えば、東京には新鮮な空気に包まれて走ることができる広い公共空間が少ないことに改めて思いをはせました。
イギリスで忌み嫌われるジャパニーズ・ノットウィード
イギリスでは「ジャパニーズ・ノットウィード(イタドリ)」という雑草が各地で繁殖して問題になっています。この雑草専門の駆除業者ができ、法律でも名指しで繁殖が違法とされ、被害額が年間270億円と言われるほど。日本ではそれほど問題になっていない植物がどうしてイギリスではこれほど目の敵にされているのでしょうか。
ジャニーズだけ?国連人権作業部会の訪日報告
先日、ジャニーズの性加害問題を国連が調べに来ると聞いて意外に思いましたが、国連加盟国の「ビジネスと人権」を調査するための作業部会が訪日し、その一環としてこの件も扱われたということがわかりました。この作業部会の記者会見では、日本社会の人権問題について広範にわたって重要な指摘がされていたのに、日本メディアの記者はジャニーズ問題にしか関心がないようです。日本の人権意識の低さはメディアの報道の在り方にも問題があるように感じました。
チャールズ英国王「グリーンキング」環境派で伝統建築支持
5月6日はイギリス、チャールズ国王の戴冠式。エリザベス女王が長生きしたため、皇太子の時代が長かったチャールズ3世は若い頃から環境問題、伝統的建築やアーバンデザインに関心が深く、王室メンバーらしくない私見を述べることもあり、時には物議をかもしたことも。けれども今は彼の半世紀にわたる関心事に時代が追い付き、「グリーンキング」としてのリーダーシップが期待されています。
エジプトのCOP27は警察国家のグリーンウォッシング?
11月6日からエジプトでCOP27が開催されています。去年グラスゴーで行われたCOP26ではコロナで閉ざされていた国際交流の再開といった形で各国首脳や関係者が集まり、気候変動問題について話し合いました。今年のCOPはエジプトで開催ということもあって、繰り広げられる論点が気候変動にとどまらず、広く政治や人権問題にまで複雑に絡み合っています。
エコテロリストと眠れるライオン:イギリスの環境活動とトラス首相辞任
「ひまわり」にトマトスープをぶちまけたラジカルな環境活動家と、経済成長を重視し環境を軽視する英トラス首相の政策に異を唱える「静かな」抗議を対比した記事を書いていたら、首相の辞任発表というニュースが入ってきました。首相が就任わずか45日目で辞任する理由としては、経済政策の失敗ということが主に語られていますが、他にもありそうです。日本ではほとんど報道されていないことですが。
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