一時帰国中、去年も今年も長崎を訪問しました。県庁所在地であり、かなり大きな地方都市でありながら、古くから地元にある商店街が郊外型ショッピングセンターなどにとって代わられず、今でも健在な街。バスや路面電車もよく使われている様子。実際に街を歩いてみると、その理由がわかります。
日本の都市計画
家や住むところの選び方:その理由は?
買うにしても借りるにしても、自分が暮らそうと思う住まいをどこにするか、あなたはどうやって決めますか?値段(家賃)、家の広さや間取り、交通の便利さなどいろいろあると思います。東京で家を探すにあたって「地盤の固いところ」を理由にしたという人の話を聞いて、わたしの時はどうだったかなと思い出しました。そして、イギリスではどうやって家探しをしてきたのか、イギリス人一般はどうしているのかを書いてみます。
東京神田錦町そば屋「更科」再開発で立ち退きに?
東京の神田錦町にある「更科」という老舗の蕎麦屋が再開発により木造2階建ての建物から立ち退きになる話がもちあがりました。店主が等価交換についてツイートしたところ、多くの反響があり、街の歴史や景観にとって欠かせない一つ一つの建物がどれほど不特定多数の人にとって大切なものかということがわかるエピソードでした。
イギリスのパークランと村上春樹の神宮外苑ラン
土曜日に朝の散歩に行くと、公園などでたくさんの人が走っているのに出会います。そういえば先日、村上春樹がいつもランニングしていた神宮外苑が変わってしまうことについての感想を語っていました。思えば、東京には新鮮な空気に包まれて走ることができる広い公共空間が少ないことに改めて思いをはせました。
坂本龍一の遺志:神宮外苑再開発への思い
音楽家の坂本龍一が3月28日に71歳で亡くなりました。国際的に活動してきた音楽家の訃報は世界中を駆け巡り、イギリスでもその早すぎる死を悼む声が上がっています。つい先日、改めて神宮外苑再開発についての記事を書き、彼が再開発案について小池東京知事に送った手紙を紹介したばかり。そして、彼の死をきっかけに神宮外苑再開発についての認知が急速に広まり、反対の声が大きくなってきました。
神宮外苑再開発再考:反対署名開始から1年たって
神宮外苑の再開発案について書いてから1年。2022年2月当時はほとんど知られていなかった計画ですが、その後、反対署名、メディア掲載、再開発を懸念する市民や議員、有識者らの行動のおかげで、認識が高まってきました。先日は坂本龍一が小池知事に反対する手紙を送ったと報道されていました。
筑後吉井重要伝統的建造物群保存地区(福岡県うきは市)
福岡県うきは市の筑後吉井重要伝統的建造物群保存地区を訪れました。明治大正時代の白壁土蔵造りの町並みを見ることができる地区で、かつての繁栄を物語る歴史的な建物の数々がずらりと並ぶ街道が今も残っている印象的な街です。
佐賀県肥前浜重要伝統的建造物群保存地区
日本に一時帰国中、仕事がてらお手伝いしている地域を含め、さまざまな所に足を延ばしています。今回は主に九州地方のいくつかの街を訪問しました。おとといは長崎、昨日は佐賀県鹿島市の肥前浜を訪れました。佐賀は鍋島藩があったところで、その名前を付けた銘酒もあり、町のあちこちに自分の苗字がポスターやのれんに載っているのはちょっと不思議な感じ。それはさておき。
地方自治体人事日英比較:ジェネラリスト or 専門家
最近日本からのニュースで山口県阿武町の誤振込の事件について聞きました。詳細が分からないので、事件そのものについては何とも言えないのですが、地方自治体の人事異動について考えるきっかけになりました。日本とイギリスの自治体の人事配置がジェネラリスト養成か専門性を追求するかで対照的だからです。
まちづくりにおける市民参加:神宮外苑開発再考
2月に神宮外苑開発についての記事を書きましたが、今回は開発案そのものの是非とは別に、日本の都市計画制度における大きな問題点について述べます。神宮外苑の例で明らかになったのは、首都の重要な地域での大規模な開発について、一般民が知らないままにことが進んでいくということです。神宮外苑の再開発案について最近になって初めて知ったという人が多いのが、それを物語っています。このようなことにならないためにどうすればいいのか、市民参加のまちづくりという観点でイギリスから学ぶところがあるはずです。
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