東京五輪が終わった今、国立競技場のある明治神宮外苑地区の再開発計画が進んでいます。高層ビルや商業施設が目を引く開発案に、風致地区である近隣景観への影響や100年の歴史がある樹木伐採について懸念の声が上がっています。けれども、都民や国民の認知度はあまりないままに、再開発案は東京都の都市計画審議会で承認されました。
日本の都市計画
渋谷に見る公共空間の商業化:植物センターや宮下公園、図書館や児童館も
最近、よく耳に入ってくるのが、公営の施設や公園が閉鎖されたり、商業施設になったりするという話です。それまで、市民に公開されて親しまれていた公共空間がなくなってしまったり、商業化されることで広く一般市民がアクセスすることができなくなり「公共」スペースの私物化が行われてしまうのは憂うべき現象でしょう。
東京五輪の陰で家を追われる人々
日本では東京五輪たけなわ。イギリスでも時々オリンピックのニュースが流れていますが、スポーツ好きな人以外ではそれほど大きな話題にはなっていないようです。そんな中、最近BBCが取り上げたのが「東京のホームレスの隠れた姿」という話題で、東京五輪のかげで路上生活者たちが行き場を失っているというものです。
東京に空き家が多い理由と解決策:ロンドンにはなぜ空き家がないのか?
日本で空き家が増えているのは過疎化、高齢化している地方の話だと思いきや、東京や大坂などの都心でも空き家が増えているというニュースが話題になっていました。高級住宅街も多い「世田谷に空き家5万戸の衝撃」という記事があります。どうして都会の一等地に空き家が増えているのでしょうか。
パンデミックと都市計画 ②:新型コロナウイルスの都市計画への影響
前回の記事では歴史を振り返ってこれまでに様々なパンデミックが都市計画に与えてきた影響を見てきました。今回は今現在、世界中に蔓延しているパンデミック、新型コロナウイルスが私達が住んでいる街にどのように影響を与えるのかを考えてみたいと思います。
電線地中化:日本は無電柱化後進国、海外との比較とデメリット
日本では当たり前にあるため気にならない人もいるようですが、イギリスに長く住む私がたまに日本に帰ると気になって仕方がないのが電柱と電線です。田舎だけでなく都会でも、一見おしゃれな通りでも電柱と電線が目に付くばかりでなく、狭い通りなど歩道を遮って邪魔になって仕方がありません。景観や快適さだけでなく災害時の安全性にも関わります。記憶に新しいところでは、2018年の台風被害で大阪地方の電柱が軒並み倒れていた写真がショッキングでした。イギリスでは電線はほとんど地下に埋めてあるのでこういうことがないのですが、自然災害の多い日本でどうしていまだに電柱が幅を利かせているのでしょうか。
タウンセンターと郊外型大規模ショッピングセンター①
米国ではおもちゃ販売大手のトイザらス(Toys R Us)が経営破綻を理由に米国内にある店舗をすべて閉鎖するということです。トイザらスと言えば、日本にも進出していますが、これが日本の大規模商業店舗を制限する法律を変えるきっかけになったことをご存知でしょうか。郊外型の大型ショッピングセンターと従来の商店街があるタウンセンターは密接に関係するのですが、それが日本とイギリスでどのように違うのか比べてみました。
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