前回の記事「気候危機と政治的誠実さ」を読んだ方から、こんな感想をいただきました。「英紙ガーディアンのような論調は、日本のメインメディアではあまり見かけません。なぜなんでしょうか?」というものです。確かに、気候危機を政治の誠実さや責任の問題として正面から問い、適応策や国際的不平等、人権にまで踏み込む報道は、日本では多くありません。今回はこの疑問を手がかりに、英ガーディアン紙と日本のメディアを比べながら、その背景にある構造を考えてみたいと思います。
気候変動
気候危機に「正直」であるということ:The Guardian社説が突きつける政治の責任
近年、世界各地で猛暑、洪水、山火事、巨大台風といった極端な気象が相次いでいます。もはや「異常」ではなく、「新しい日常」になりつつあると感じている方も多いのではないでしょうか。こうした現実を背景に、英紙『ガーディアン』(The Guardian)は2025年末、「気候危機への適応には、極端な気象についての政治的誠実さが求められる」という社説を掲載しました。
ロンドン32℃ それでも涼しかった散歩の秘密
普段は夏でも涼しいイギリスですが、今週のロンドンは様子が違います。30℃を超える日が続き、今日の予報は最高32℃。エアコンのない家が多く、暑さに慣れていないロンドンの人々にとっては、少し過酷な日々です。
10月の真夏日と銀座の柳、失われる東京の緑
今年10月19日に東京都心では気温30℃以上となり、統計開始以来、最も遅い真夏日となったそうです。そんな都心でも、街路樹があるおかげでひと時の日陰や涼しさの恩恵を受けることもできます。世界中で樹木の重要性が叫ばれていますが、東京ではなぜか樹木が減っているという研究結果が出ています。
イギリス政権交代:労働党政府の環境・エネルギー政策
2024年7月4日に行われたイギリスの総選挙で、野党労働党が与党保守党をやぶって14年ぶりの政権交代となりました。今年は世界的に大きな選挙が相次ぐ年でもあり、欧米諸国では脱炭素に背を向けるポピュリズム的な右派の台頭が懸念されています。そんな背景でイギリス新政府の環境・エネルギー政策はどうなるのでしょうか。
ロンドンの自動車規制:ULEZ(超低排出ゾーン)は選挙にも影響
ロンドン中心部の交通渋滞を緩和するために渋滞税が導入されてから20年。2030年までにネットゼロを目標に掲げるロンドンでは、さらに「ULEZ」という交通規制が設けられましたが、今年このエリアが拡大されることになり、賛否両論。国会議員選挙の結果を決定づける争点ともなった規制とはどのようなものなのでしょうか。
アーバンヒートアイランドを涼しくするには
7月半ばの今週、南欧を中心にヨーロッパでは40℃を超える高温が続くと警告が出ています。また、最近日本の人と話すと第一声が「暑くて大変です」ということで、今年も暑い夏になりそう。気候変動による影響もあり、アーバンヒートアイランド現象は都市部でますます深刻化している問題です。対策として行われている手法にはどんなものがあるのでしょうか。
イギリスのパークランと村上春樹の神宮外苑ラン
土曜日に朝の散歩に行くと、公園などでたくさんの人が走っているのに出会います。そういえば先日、村上春樹がいつもランニングしていた神宮外苑が変わってしまうことについての感想を語っていました。思えば、東京には新鮮な空気に包まれて走ることができる広い公共空間が少ないことに改めて思いをはせました。
チャールズ英国王「グリーンキング」環境派で伝統建築支持
5月6日はイギリス、チャールズ国王の戴冠式。エリザベス女王が長生きしたため、皇太子の時代が長かったチャールズ3世は若い頃から環境問題、伝統的建築やアーバンデザインに関心が深く、王室メンバーらしくない私見を述べることもあり、時には物議をかもしたことも。けれども今は彼の半世紀にわたる関心事に時代が追い付き、「グリーンキング」としてのリーダーシップが期待されています。
エジプトのCOP27は警察国家のグリーンウォッシング?
11月6日からエジプトでCOP27が開催されています。去年グラスゴーで行われたCOP26ではコロナで閉ざされていた国際交流の再開といった形で各国首脳や関係者が集まり、気候変動問題について話し合いました。今年のCOPはエジプトで開催ということもあって、繰り広げられる論点が気候変動にとどまらず、広く政治や人権問題にまで複雑に絡み合っています。












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