東京五輪大会が1年延期のうえ、8月8日に閉会しました。コロナによる混乱はなかったとはいえ、これまでも五輪大会では様々な問題がつきものでした。その中でも五輪という一大イヴェントが終わった後、都市はどうなるのかという「レガシー」について2012年ロンドン五輪を主に振り返ってみます。
イギリス都市計画
リヴァプールが世界遺産登録を抹消される
イギリスのリヴァプールがユネスコ世界遺産登録から抹消されることが決まりました。世界遺産区域内の再開発が歴史的な景観を損なっているという理由です。どういう経緯で抹消されることになったのでしょうか。
イギリスの都市計画法改案で与党保守党が苦戦
先日、英バッキンガムシャーのある街でおこなわれた地方選挙結果が大きな話題になりました。保守党が盤石な地域で圧倒的に有利だと思われていたのに、野党の自由民主党候補が勝ったからです。その背景には保守党が導入しようとしている都市計画改革案があると言われています。
イギリス都市計画法106条開発義務(Planning Obligation)
イギリスの都市計画法には、「Planning Obligation」という、開発者がコミュニティに対して負う義務が定められています。「セクション106 Agreement」とも呼ばれる、この取り決めについて、近所にできた散歩道を例にしてお話しします。
ご近所のプール都市計画申請がどうなったか?
今週はご近所さんにとっていいニュースが入りました。その人の隣の庭に勝手に建てられたプールの都市計画申請が却下されたということです。
環境と地方のために:イギリス2021年度予算
イギリスで3月3日にスナク財務相が2021年度の予算案を発表しました。毎年この時期になると、財務相が国会で予算演説をするのですが、今年はコロナ対策の支援金がどうなるのか、そのための資金はどこから出るのかということで特に国民の関心が高かったと言えます。
東京に空き家が多い理由と解決策:ロンドンにはなぜ空き家がないのか?
日本で空き家が増えているのは過疎化、高齢化している地方の話だと思いきや、東京や大坂などの都心でも空き家が増えているというニュースが話題になっていました。高級住宅街も多い「世田谷に空き家5万戸の衝撃」という記事があります。どうして都会の一等地に空き家が増えているのでしょうか。
歩ける街は元気なまち:健康のためのまちづくりデザインとは
イギリスでは最近、肥満が問題となっておりジョンソン首相もコロナで重症化して以来、この問題解決のために取り組む姿勢を見せています。イギリスの調査では「歩ける街」に住んでいる人は健康だという結果が出ていますが、街のデザインが肥満や健康度にどう影響するのでしょうか。
セミパブリックスペースとしての前庭
イギリスでコロナによるロックダウンが始まってから、毎朝家族三人で散歩に行くようになりました。行先は歩いて15分くらいの野原、ちょっと遠い公園、時間があるときは徒歩25分くらいのところにある大きな公園、もう少し時間がかかる別の公園などさまざまです。住宅街に住んでいるので、そこに行きつくまでに大きな道路を横切り、様々な「普通の」生活道を通ります。実は私はこういう住宅地にあるフロントガーデンを見ながら歩くのが好きなのです。
英ジョンソン首相の肥満解消策は?:サイクリングでコロナ対策
イギリスのジョンソン首相は自らがコロナで重症になった理由の一つが太りすぎであったことを認め、イギリス人の肥満問題を解消する様々な政策を導入しましたが、その目玉が自転車政策です。具体的にはどのような政策が考えられているのでしょうか。
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