2024年7月4日イギリス総選挙後の政権交代を受けて、前記事では労働党新政府の環境・エネルギー政策について述べましたが、今回は都市計画や住宅政策について紹介します。選挙前の公約で約束されていた方針が少しずつ明らかになってきていますが、その目玉はイギリスの住宅不足に対応するために150万戸の住宅を新築するための方策です。
住宅
イギリスで家を売る:決めては手作りジャム
イギリス北西部にある地方都市に15年住んでいますが、その間ずっと住んでいた家を売ることにしました。築後100年以上たつ一戸建てのヴィクトリアン住宅です。その事例を紹介しつつ、イギリスでの中古住宅の売買というものはどのように行われるのかを説明します。
イギリス大学生の住宅事情と不動産売買
2022年9月に大学に入った子供、初年度は寮で暮らしていますが、2年目からは寮を出て自分で住むところを探さなければなりません。そのための家探しが家の購入につながりそうな気配。また、今私たちが住んでいる家も売ろうということになって、いろいろ多忙な毎日です。イギリスではどのように家の売買をするのかについて書いてみます。
東京に空き家が多い理由と解決策:ロンドンにはなぜ空き家がないのか?
日本で空き家が増えているのは過疎化、高齢化している地方の話だと思いきや、東京や大坂などの都心でも空き家が増えているというニュースが話題になっていました。高級住宅街も多い「世田谷に空き家5万戸の衝撃」という記事があります。どうして都会の一等地に空き家が増えているのでしょうか。
セミパブリックスペースとしての前庭
イギリスでコロナによるロックダウンが始まってから、毎朝家族三人で散歩に行くようになりました。行先は歩いて15分くらいの野原、ちょっと遠い公園、時間があるときは徒歩25分くらいのところにある大きな公園、もう少し時間がかかる別の公園などさまざまです。住宅街に住んでいるので、そこに行きつくまでに大きな道路を横切り、様々な「普通の」生活道を通ります。実は私はこういう住宅地にあるフロントガーデンを見ながら歩くのが好きなのです。
イギリスの住居の種類:所有形態や建築形態による様式についての基礎知識
日本では住居というとまず一戸建てかマンション・アパートという大きな仕分けがありますが、イギリスでは戸建てにも3種類のカテゴリーがあり、マンション・アパートといった集合住宅にも様々な形態のものがあります。イギリスの都市計画、住宅政策、不動産を語るうえで欠かせない、住宅形態についての基礎知識を説明します。
住宅政策:諸外国が行う Affordable Housing 政策とは?
住宅価格や家賃の高騰により貧困層や若者が困窮するのは世界共通の問題となっています。イギリスやアメリカなどの英語圏では’Affordable Housing’という言葉で「適正価格の住宅」が必要だと言われています。これは具体的はどのような住宅を指すのでしょうか。またこのような住宅を提供するために各国ではどのような住宅政策を行っているのでしょうか。
国家都市計画政策 National Planning Policy Framework更新:メイ首相が住宅不足問題解消についてスピーチ
イングランドで国家都市計画政策 National Planning Policy Frameworkが6年ぶりに更新されることになりました。これについて、2018年3月4日メイ首相がイギリス都市計画会議でスピーチをしました。イギリスでは近年住宅不足問題が懸念となっていますが、メイ首相はこの問題を解決するために都市計画の法律を改正するなどの取り組みをすると言っています。
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