イギリス

イギリス野党「抗議するか政権を取るか」

Starmer

先週、英国野党第一党の労働党大会でスターマー党首がスピーチを始めようとした時、壇上に活動家が乱入する騒ぎがありました。その後にスターマー党首が言った言葉は ’Protest or power?’「抗議をするか、政権を取るか?我々労働党は抗議をするのではなく、政権を取るために変わるのだ」。2010年に保守党に政権を取られてから、万年野党では国を変えることはできないと軌道修正した労働党は、2024年1月までには政権を奪回すると見られています。

続きを読む

15分シティ陰謀論がイギリスに波紋を呼ぶ

パリで始まった「15分シティ」のアイディアがイギリスで物議をかもしています。というのも、車の代わりにグリーンな移動方法で職住近接のまちをつくろうという考えが陰謀論に乗っ取られて、保守党政府により政治的に利用されているようなのです。一昔前のBrexit陰謀論を思い出すし、あの頃のように国を分断する論点になりそうな気配もあって心配。

続きを読む

家や住むところの選び方:その理由は?

買うにしても借りるにしても、自分が暮らそうと思う住まいをどこにするか、あなたはどうやって決めますか?値段(家賃)、家の広さや間取り、交通の便利さなどいろいろあると思います。東京で家を探すにあたって「地盤の固いところ」を理由にしたという人の話を聞いて、わたしの時はどうだったかなと思い出しました。そして、イギリスではどうやって家探しをしてきたのか、イギリス人一般はどうしているのかを書いてみます。

続きを読む

イギリスでは電車に自転車を持ち込めるか?

Bike on Train

最近久しぶりに電車に乗ってリヴァプール経由でチェスターに行ってきました。それで気が付いたのは電車に自転車を持ち込む人がかなりいることと、自転車利用者のための施設が増えてきていることです。自転車と公共交通機関が併用できると、自家用車を持たなくても移動が自由になりそう。

続きを読む

安い日本の田舎暮らし/イギリスのニュースと環境政策の今後

Japan in September

コロナのために日本に帰国できなくなっていましたが、9月にようやく2週間だけ帰国しました。3年ぶりの日本の印象は「安い」ということ。そんな日本を満喫中にイギリスから新首相就任、そしてエリザベス女王死去というニュースが入ってきました。それに関してイギリスの環境政策はこれからどうなっていくのかということを考えてみました。

続きを読む

イギリスの記録的な熱波の要因は気候変動?

Burnt leaf

ギリシャにホリデーに行っている間、留守をしていたイギリスに熱波が到来し、記録的な高温となったことをニュースで知りました。イギリスだけでなくヨーロッパ諸国は軒並み熱波に襲われ、死亡者が出たり山火事が起こったりの被害も。普段は夏でも涼しいヨーロッパでこのような高温となったのは、気候変動が影響しているのでしょうか?

続きを読む

イギリス地方公務員都市計画家キャリアと出産育児休暇制度

Work from home

日本の地方自治体公務員のキャリアの在り方少子化について書いたところ、「イギリスでは実際のところどういう風になっているのか?」という質問があったので、それについて私自身の例をお話しします。少し古い話になりますが、新卒からのキャリアスタート、自治体間での転職、出産育児休暇取得からフレキシブルワーク制度を利用しての職場復帰までの体験談となります。

続きを読む

食料危機対策としての自給自足「勝利のために耕そう」

Dig for Victory

前回、ロシアのウクライナ侵攻によって食料安全保障について考えなければならないという話をしました。戦時の食糧不足という問題はこれが初めてではなく、第2次世界大戦時にも多くの国で経験したことです。庭好きな人が多いイギリスでは「自宅の庭のバラや芝生を取っ払って畑にし、自給自足しましょう」というキャンペーンが行われました。

続きを読む

英ジョンソン首相辞任したら環境政策はどうなる?

Boris Johnson

イギリスではジョンソン首相の辞任を求める声が高まっています。去年コロナ規制中に首相官邸で飲み会が行われたことが「パーティーゲイト」スキャンダルとして問題になっているのです。とはいえ、彼が辞任するとなると心配になるのはイギリスの環境政策のゆくえです。

続きを読む

チャーチル「建築が私たちを形作る」英国国会と民主主義

Churchill

「我々は建物を形作り、その後、建物が我々を形作る」と言ったのは、英国の政治家ウィンストン・チャーチル。彼が建築に興味を持っていたとは意外かもしれませんが、これは国会議事堂の建築についての言葉で、ひいては民主主義についての考察でもあるのです。最近この言葉を思い出させる出来事がイギリス国会で起こりました。

続きを読む