先週、英国野党第一党の労働党大会でスターマー党首がスピーチを始めようとした時、壇上に活動家が乱入する騒ぎがありました。その後にスターマー党首が言った言葉は ’Protest or power?’「抗議をするか、政権を取るか?我々労働党は抗議をするのではなく、政権を取るために変わるのだ」。2010年に保守党に政権を取られてから、万年野党では国を変えることはできないと軌道修正した労働党は、2024年1月までには政権を奪回すると見られています。
15分シティ陰謀論がイギリスに波紋を呼ぶ
パリで始まった「15分シティ」のアイディアがイギリスで物議をかもしています。というのも、車の代わりにグリーンな移動方法で職住近接のまちをつくろうという考えが陰謀論に乗っ取られて、保守党政府により政治的に利用されているようなのです。一昔前のBrexit陰謀論を思い出すし、あの頃のように国を分断する論点になりそうな気配もあって心配。
家や住むところの選び方:その理由は?
買うにしても借りるにしても、自分が暮らそうと思う住まいをどこにするか、あなたはどうやって決めますか?値段(家賃)、家の広さや間取り、交通の便利さなどいろいろあると思います。東京で家を探すにあたって「地盤の固いところ」を理由にしたという人の話を聞いて、わたしの時はどうだったかなと思い出しました。そして、イギリスではどうやって家探しをしてきたのか、イギリス人一般はどうしているのかを書いてみます。
ロンドンの中国大使館が都市計画不許可で政治問題に
ロンドン塔の隣に中国が大使館を移転する計画があるのですが、この地域の自治体がその都市計画申請を不許可としてしまいました。中国側は不満をあらわにし、英中2国間の国際政治問題にまで発展しそうです。イギリスの都市計画制度は少し複雑なので、その仕組みとともにその経緯とこれからどうなるのかを解説します。
イギリスでは電車に自転車を持ち込めるか?
最近久しぶりに電車に乗ってリヴァプール経由でチェスターに行ってきました。それで気が付いたのは電車に自転車を持ち込む人がかなりいることと、自転車利用者のための施設が増えてきていることです。自転車と公共交通機関が併用できると、自家用車を持たなくても移動が自由になりそう。
ロンドンの自動車規制:ULEZ(超低排出ゾーン)は選挙にも影響
ロンドン中心部の交通渋滞を緩和するために渋滞税が導入されてから20年。2030年までにネットゼロを目標に掲げるロンドンでは、さらに「ULEZ」という交通規制が設けられましたが、今年このエリアが拡大されることになり、賛否両論。国会議員選挙の結果を決定づける争点ともなった規制とはどのようなものなのでしょうか。
イギリス週4日勤務実験の結果は?:人々が幸せになる働きかた改革
イギリスで週4日勤務(週休3日)の実験が行われましたが、その結果はどうだったのでしょうか。ワークライフバランスを達成するためのフレキシブルワークはイギリスではかなり以前から浸透していて、コロナ以降はリモートワークを続ける人も多いです。世界一睡眠時間が短いと言われる日本でも働きかた改革をもっと推進すべきでは。
東京神田錦町そば屋「更科」再開発で立ち退きに?
東京の神田錦町にある「更科」という老舗の蕎麦屋が再開発により木造2階建ての建物から立ち退きになる話がもちあがりました。店主が等価交換についてツイートしたところ、多くの反響があり、街の歴史や景観にとって欠かせない一つ一つの建物がどれほど不特定多数の人にとって大切なものかということがわかるエピソードでした。
スローダウン:成長プラトーの上で豊かに暮らす
フランスで年金受給年齢を62歳から64歳に引き上げるという改革案に抗議して大規模なデモが繰り広げられているのをご存じの方も多いでしょう。反対するフランス人の話を聞いていて思い出したのが前に読んだ本で「世界の成長は既にスローダウンしているので、それを受け止めて安定した豊かな生活を送ろう」というものです。
アーバンヒートアイランドを涼しくするには
7月半ばの今週、南欧を中心にヨーロッパでは40℃を超える高温が続くと警告が出ています。また、最近日本の人と話すと第一声が「暑くて大変です」ということで、今年も暑い夏になりそう。気候変動による影響もあり、アーバンヒートアイランド現象は都市部でますます深刻化している問題です。対策として行われている手法にはどんなものがあるのでしょうか。
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