ロンドン地下鉄ストの勝者は?

9月になり2週目の5日間、ロンドン地下鉄の職員がストライキを行い、通勤が困難になった多くのロンドナーが自家用車やバスではなく自転車で通勤する姿が目立ちました。涼しく青空のサイクリング日和だったこともあり、自転車道は多くのサイクリストで賑わいました。

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ロイヤルミントに計画される中国「スーパー大使館」

夏の終わりのロンドン。まだ観光客が多く訪れるロンドン塔のすぐそばに、かつて王立造幣局があった「ロイヤルミント・コート」があります。ここに中国政府が「ヨーロッパ最大級の大使館」を建設する計画が進められています。以前にもこの件について書きましたが、2年が経った今も計画は停滞したまま。現地を訪れても、高い塀と鉄格子のフェンスの向こうに、古い建物がわずかにのぞくのみでした。

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映画と噴水と知らない誰か―ロンドンの公共空間

夏休みになると、子どものいる親にとって毎日どう過ごすかは日本でもイギリスでも大きな課題です。ロンドンでは夏の間、公園や広場、ミュージアムなどがにぎわい、噴水広場やプレイエリアには子どもたちの笑い声があふれます。スポーツやエンターテインメントのイベントも数多く開催され、その多くが無料で誰にでも開かれているのが特徴です。富裕層は海外旅行に出かける一方、どこにも行けない家族もお金をかけずに街の公共空間を楽しんでいる光景をよく見かけます。

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ロンドン32℃ それでも涼しかった散歩の秘密

普段は夏でも涼しいイギリスですが、今週のロンドンは様子が違います。30℃を超える日が続き、今日の予報は最高32℃。エアコンのない家が多く、暑さに慣れていないロンドンの人々にとっては、少し過酷な日々です。

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10月の真夏日と銀座の柳、失われる東京の緑

今年10月19日に東京都心では気温30℃以上となり、統計開始以来、最も遅い真夏日となったそうです。そんな都心でも、街路樹があるおかげでひと時の日陰や涼しさの恩恵を受けることもできます。世界中で樹木の重要性が叫ばれていますが、東京ではなぜか樹木が減っているという研究結果が出ています。

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古都ヨークのティールーム看板撤去命令

イギリス古都ヨークの歴史建造物であるティールームの壁に描かれたティーポットと文字のサインが都市計画許可を拒否され、撤去を命ぜられました。あなたはこのサインについてどう思いますか?

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イギリス新政権労働党の都市計画政策

2024年7月4日イギリス総選挙後の政権交代を受けて、前記事では労働党新政府の環境・エネルギー政策について述べましたが、今回は都市計画や住宅政策について紹介します。選挙前の公約で約束されていた方針が少しずつ明らかになってきていますが、その目玉はイギリスの住宅不足に対応するために150万戸の住宅を新築するための方策です。

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イギリス政権交代:労働党政府の環境・エネルギー政策

2024年7月4日に行われたイギリスの総選挙で、野党労働党が与党保守党をやぶって14年ぶりの政権交代となりました。今年は世界的に大きな選挙が相次ぐ年でもあり、欧米諸国では脱炭素に背を向けるポピュリズム的な右派の台頭が懸念されています。そんな背景でイギリス新政府の環境・エネルギー政策はどうなるのでしょうか。

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