ロンドン塔の隣に中国が大使館を移転する計画があるのですが、この地域の自治体がその都市計画申請を不許可としてしまいました。中国側は不満をあらわにし、英中2国間の国際政治問題にまで発展しそうです。イギリスの都市計画制度は少し複雑なので、その仕組みとともにその経緯とこれからどうなるのかを解説します。
都市計画許可
イギリス都市計画法が原因の悲劇:都市計画課長殺人事件
イギリスではすべての開発において都市計画許可申請が必要となりますが、その法律に背いて勝手に開発を行うとどういうことになるのでしょうか。実はこういうケースが殺人事件にまで発展したことがあります。許可なしに自宅を建てていた男性に取り壊し命令が出され、それに抗議した男性が都市計画課長を銃殺したというショッキングな事件です。
近所で予定されている開発に反対する方法:イギリスの都市計画③
前の記事でイギリスでの景観を守るための法律また都市計画申請のプロセスについて書きました。今回はイギリスで開発予定があると知ったとき、それに反対したかったらどうするかについて説明します。
都市計画許可申請手続き:イギリスの都市計画②
イギリスで、「家にサンルームを作りたい」というようなときに、まずどうしたらいいのでしょうか?前回イギリスの景観を守るための法律について書きましたが、今回は具体的にどうやって都市計画許可を申請するのかを説明します。
イギリスの都市計画:共有財産としての景観をみんなで守る
イギリスでは新築はもちろん、建物の増築、改築、また用途変更のときにもいちいち都市計画許可を取らなければなりません。たとえば、勝手に衛星放送のアンテナとか看板をつけることができないし、それまで住居として使っていた建物をお店として使うときにも許可が必要です。自分の所有物なのだから勝手に変えてもいいのではないかとも思いがちですが、どうしてそんなに規制が厳しいのでしょうか。
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